音楽発表会が終わりました。

少し日付がさかのぼりますが、2月9日(土)に音楽発表会が開かれました。各学年ごとの合唱と合奏を大勢のご家族の前で、臆することなく披露してくれました。子どもたち一人ひとりが自分に与えられた役割を果たそうと、一生懸命に、そして楽しそうに練習をしていた姿が目に浮かびます。少し前に、リハーサルを終えたある子が「どこで楽器を鳴らせばいいか分からない!」と頭を抱えていた姿も目に浮かびます。そんなことないよ、上手に演奏していたよ、と私が言っても、「そんなことないよ、ちゃんと出来ていないんだよ!」と繰り返していました。そして発表会当日、演奏が終わったあとのその子の表情は・・・・・・・・まだなんだか納得いかない表情のようでした。私としては充分にその子は上手に演奏していたのにと思いますが、本人が描く理想の演奏には届かなかったのでしょうね。その光景を見て私は、ほんとうに子どもたちは一人ひとりがその子なりの成長をしてくれているのだな、ととても嬉しくなりました。自分なりの理想を思い描き、達成出来た子、達成できなかった子、そこに何ら上下はありません。努力をしてきた過程にこそ大きな意味があるわけですから、幼稚園は子どもたちに寄り添いながら、時には示唆を与えながら、そこをしっかりと子どもたちに伝えていきたいと考えています。目標を持って何かに取り組むというのは素晴らしいことです。子どもが夢中になっている姿は可愛いですし、応援したくなるものですしね。そしてその結果として目標を達成したならば、沢山褒めてあげたいですよね。何かを目標にし、目指し、努力する過程において、近道というものは無いと思うのです。であればこそ、本人が納得できない結果であったとしても、その努力の過程を受け止めてあげることが、その子の未来につながるのだと思います。だって頑張ったことに上下はないわけですから。 副